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私は昔サラリーマンをしていたが、その14年間とにかくモチベーションがダダ下がりで非常にしんどい思いをした。たばこ休憩中にスマホで「仕事 モチベーション 上がる」のような検索をしては、記事を読み漁っていたが、みんなド正論なんだがイマイチ効果がなかった。私が14年のサラリーマン経験で見つけ出した、モチベーションの低下問題を解決する手段を具体的に紹介する。
【目次】
モチベーションとは
調べてみると、
1 動機を与えること。動機づけ。
2 物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。「モチベーションが上がらない」「高いモチベーションを維持する」
「動機づけ」ということだ。
ここで1つ勘違いしてほしくないのは、モチベーション(動機づけ)には「前向き」と表現されるものだけではないということだ。我々がモチベーションに期待する1番の効果は、自分のパフォーマンスを上げて、得られる結果を最大化することだ。もしモチベーションに精神的な満足だけを期待しているのであれば、メンタルヘルス系の記事を読むことをお勧めする。ただ、この記事に書いたモチベーション低下の問題を解決す手段には精神的な満足を満たすものばかりだが。
モチベーションの種類
モチベーションには大きく分けて以下の4種類が考えられる。通常は上2つが語られることが多い。
①直接的な欲求によるポジティブ型(内発的)
直接それをしたいという欲求から生まれるもの。
「この仕事で成長して絶対に目標を達成したい」というやつだ。
これは最も精神的な満足も見込める。皆さんが1番望んでいるものだろう。
②間接的な欲求によるポジティブ型(外発的)
直接それに欲求はないが、別の欲求に関連して生まれるもの。
「家がほしい、クルマがほしい、だから仕事をがんばるぞ」というやつだ。
これも精神的な満足が見込める。
③直接的な脅迫によるネガティブ型(内発的)
それをしないことによる負の結果に直接的に脅迫されて生まれるもの。
「この仕事を今日中にやらないと私は大変なこ事になる、がんばらなくては」というやつだ。
これには精神的な満足は見込めない。
④間接的な脅迫によるネガティブ型(外発的)
それをしないことによる負の結果に間接的に脅迫されて生まれるもの。
「仕事を一生懸命やらないと、家族が路頭に迷ってしまう。がんばらなくては」
というやつだ。
これにも精神的な満足は見込めない。
念のためだが、「家族のためにがんばろう」というのは②になる。
モチベーションの種類を紹介したが、自分のパフォーマンスを上げて、「得られる結果を最大化する」という期待に対してどれが1番効果があるのかと言えば、1番を決めることができないと言わざるを得ない。人や状況による要因で大きく変わってしまうためだ。ネガティブだからポジティブより結果が出ないということはないのだ。
モチベーションが下がる時
うまくいかない時
自分の行動に対して想定していた結果と実際の結果が違う時だ。これは積み重なることで大きくモチベーションが下がる。最終的には燃え尽き症候群となり、心が折れてしまう。
人から刺激(注意、非難、叱責、低評価)を受けた時
正しいと想定している自分の行動に対して、それを否定される時だ。これも積み重なることで大きくモチベーションが下がる。何が正しいのかが分からなくなり、自信の喪失につながる。
不安を感じた時
自分の行動に対して想定した結果を得られない可能性を感じた時だ。「自信は無いけどがんばる」ってやつだ。すぐに行動を変えて軌道修正ができればよいが、そうではない場合、モチベーションは喪失してまうため、他のモチベーションを用意する必要がある。パフォーマンスが大きく低下してしまう。
アンダーマイニング効果といわれる時
自分の中の欲求から生まれたモチベーションに対して、外から別の動機づけをされた時だ。つまり、自分が好きでやっていた事に対してお金などの報酬が出されるようになった場合にモチベーションが下がる、またはモチベーションが報酬に置き換わることだ。
休日が終わる時
休息という心地よい状態から抜け出なければいけない時だ。 長い休日であるほどモチベーションは下がる。これはほとんどの場合一時的なものに過ぎない。
疲れている時
これは理屈ではない。集中力や計算力など体のあらゆる機能が落ちる時だ。休息により回復しない限りモチベーションを戻すことはできない。 これもほんどの場合一時的に過ぎない。
特殊なアンダーマイング効果を除けばどの型のモチベーションであっても必ずこれらによってモチベーションは下がる。
モチベーションを上げる解決策
一般的な解決手段
- 休息で体を休める
- 好きなものでリラックスする
- 自分にご褒美を与える
- 家族や恋人など大切な存在を考える
- 本や名言を読む
- 前向きな考え方をする
など
内容は抽象的なものが多い。
14年間の試行錯誤から見つけ出した具体的な解決手段
不安以外によるモチベーション低下の解決手段
【第1の手段】お手軽な手段(3分)
私が厳選した歌詞や言葉で心を動かす
手軽さ:★★★
即効性:★★★
効 果 :★★☆
持続時間:★☆☆
私が14年間ひたすら探して効果の高かった歌詞や言葉を厳選したものだ。私の経験上、過激で極端な表現のものでないと効果が薄い。 では、合わせてロマンも感じていただこう。
引用 母に捧げるバラード 歌:海援隊 作詞:武田鉄矢
働いて、働いて、働きぬいて、
遊びたいとか、休みたいとか、
そんなことお前、いっぺんでも思うてみろ。
そん時ゃ〜、そん時ゃ〜、テツヤ、死ね。
それが、それが、人間ぞ。それが男ぞ。
女性は「男ぞ」を「大和撫子ぞ」に変換してほしい。今との時代風景の違いや極端さはあるがとても熱いものを感じ心が動くはずだ。
引用 ALIVE 歌:Mr.Children 作詞:桜井和寿
この感情は何だろう 無性に腹が立つんだよ
自分を押し殺したはずなのに
馬鹿げた仕事を終え 環状線で家路を辿る車の中で
全部降りたい 寝転んでたい
そうぼやきながら 今日が行き過ぎる
(中略)
さぁ 行こう
報いは無くとも 救いは無くとも
荒れ果てた険しい道を
いつかポッカリ 答えが出るかも
その日まで魂は燃え
(以後略)
「馬鹿げた仕事」「全部降りたい」という部分がすごく共感できるのではないだろうか。また、「答えが出るかも」という不確定なものに対し「魂は燃え」ることに心が動くはずだ。
引用 男たちのメロディー 歌:SHOGUN 作詞:喜多條忠
走り出したら何か答えが出るだろうなんて
俺もあてにはしてないさ してないさ
(中略)
Pick Up Your Head (頭を上げて)
Throw Away Your Blue's (憂さをふき飛ばせ)
どうせ一度の人生さ
The More You Give (人に与えれば与えるほど)
Babe the Less You Lose yeah (失うものは減るぜ)
運が悪けりゃ死ぬだけさ 死ぬだけさ
(以後略)
「運が悪かったら死ぬだけ」と死を些細なことのように表現することで、他の全ての事は全く取るに足りないと思わせることに心が動く。
これら第1の手段は、お手軽で即効性があるが、持続時間が短い。その場しのぎや毎日見るといったことが必要。
【第2の手段】少し大変な手段(2、3日の時間が必要)
「夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録」または「それでも人生にイエスと言う」という書籍を今すぐ読む
手軽さ:★★☆
即効性:★★☆
効 果:★★☆
持続時間:★★☆
必ずkindle版を買って、いつでもスマホで読み返すことができるようにする。kindleアプリはiphoneにもAndroidにもある。
「私の人生に最も影響を与えた本」にラインキングされた世界的名著
この書籍は、著者自身のアウシュビッツ収容所における過酷な体験をとおして、自分と他の収監された人々の心理の移り変わりを詳細に記述している。現実の話として収容所内で行われていた異常で悲惨な世界を、鮮明に目の当たりにするだろう。それによって、今の私達の環境は比較的恵まれていることに気づくはずだ。また、どちらの本も筆者は同じ「V.E. フランクル」という人で精神科医であり心理学者でもあるのだが、客観的に人々の心理状態の移り変わりを段階的にとらえ、希望から絶望そして無気力と変わっていく心理状態を詳しく解説している。まさにモチベーションを知るには最良の本である。「アンネの日記」ではダメだ。V.E. フランクルは非常にロマン溢れる人間だ。
書籍「夜と霧」の紹介記事↓
この第2の手段は、手軽さと即効性はやや落ちるが、効果と持続時間が伸びる。モチベーションが下がったらすぐにスマホであらかじめ線を引いたところを読み返すのがいい。
【第3の手段】かなり大変な手段(少なくとも3か月ほど)
フランクリン・プランナーという手帳を使う
手軽さ:☆☆☆
即効性:☆☆☆
効 果:★★★
持続時間:★★★
この記事のタイトルに「仕事をやめずに」と書いたが、この手段を取った場合、仕事をやめてしまうかもしれない。現に私はコレで会社をやめた。それほどの力を秘めている。時間もかかるが効果も絶大だ。ステップはこうだ。
1.書籍「7つの習慣」を熟読する
2.書籍「手帳で人生は変る」を熟読し、本のワークを真剣に行う。
3.フランクリン・プランナーを使い続ける
ちなみに、フランクリン・プランナーという手帳はロマンの塊である。
この第3の手段は、手軽さと即効性が非常に低いが、効果と持続時間は人によっては無限だ。根本的に自分を変えるからである。
真剣にこの領域に踏み込む覚悟がある方はすぐ下の記事を閲覧してほしい↓
「7つの習慣」「人生は手帳で変る」という本に興味を持った方はすぐ下の記事を閲覧してほしい↓
【特殊な手段】一部の場合にしか使えない(時間は不要)
好きな人を仕事の出来や姿勢で振り向かせたいと思う
手軽さ:状況による
即効性:一瞬
効 果:無限(愛の力は偉大?)
持続時間:状況による
職場でもクライアントでも良いが、比較的近い、またはそこそこ会う機会のある、好きな人が存在する場合だけに限定される。だが効果は手帳と同じかそれ以上である。これも私の経験に基づいている。
好きな人に「いいところを見せたい」「頑張っているところを見せたい」「仕事を手伝ってあげたい」「負担を減らしてあげたい」「手を抜いてるところを見せたくない」などの動機によって仕事へのモチベーションが急上昇するはずだ。
不安によるモチベーション低下の解決手段
「自分の行動では想定する結果を得られないかもしれない」と不安に思いモチベーションが下がってしまう場合だ。「無理そうだ」というやつ。
このモチベーションを上げるために、
「大丈夫!自分を信じて!」と誰かに言ってもらうとか自分で思い込むという手段は、余りにもお粗末だ。一時はしのいでもすぐに不安の波が次々と押し押せてくるだろう。
以下の方法しかない。
- 想定結果を下げる
- 行動を見直す
- 早々にその行動と想定結果を諦め、次の優先事項に注力する
もし半年などのスケールで時間があるのならば、前項に上げた、フランクリン・プランナーという手帳を使うという手段が有効である。この手段であれば、不安になる前に行動を見直しているはずだから。
あとがき
いかがだっただろうか。他の記事にはない具体的な手段を紹介した。なぜならば14年間の実体験を通してずっと試行錯誤してきたからこそ、具体的な手段を紹介できるのだ。問題を解決したい方は、すぐに行動していただきたい。